超個人的な名作を挙げていきます。評価ポイントは「内容」「文体」「構成」「主題」「面白さ」の5つです。全部主観的なものなので、御覚悟を願います。いざ。
①川端康成「眠れる美女」
えっちですが、それを上回るバイタリティがあります。
②井伏鱒二「鯉」
短編。短い時間で「アッ!」となって「うわ〜」となり、「いい……(心の涙)」になります。私は初読では気付かなかったのですが、この物語は実在したある人物に向けて書かれているそうです。それを知った時には、まあエモってしまいます。私はこの短編で文学を好きになりました。ビバ文学!
③ミヒャエル・エンデ「モモ」
これも名作。何が名作って、主人公の能力がなんでもないものなのです。なんでもなくても、ある環境ではぶっ刺さる最強の能力になります。やっぱり環境って大事!
④太宰治「斜陽」
超感覚的なことが視覚的に表現されていて面白い。比喩、というより象徴表現がバンバン出てきます。この周りくどさが文学だと思いますが違うのかもしれない(?)
⑤三秋縋「三日間の幸福」
ライトノベルですが、ラノベとしてはもったいないぐらいの名作。読んだ後には魂が抜けました。こういうのがいいんですよ。心を揺さぶってほしい。私も寿命を売りたい。ミヤギちゃんに会いたい。
⑥谷川俊太郎「みみをすます」
詩です。ぜんぶひらがなで書いてあります。まるで子どもが歌っているみたいですが、中身は大人の思考そのもの。そのギャップが面白い。それでいて、やっぱり子どものことをしているのが叙情に繋がります。こういうのマジで上手いよなあ谷川俊太郎。個人的には「えをかく」が好き。子どもの可能性を信じたくなります。
⑦恩田陸「木漏れ日に泳ぐ魚」
主題が好き。愛という人間の遺伝子プログラムに対する考察が好き。
⑧伊東計画「虐殺器官」
SFです。言葉の重みが好きな人には刺さる。軍事用語が多く8割はわかりませんでしたが、言葉に対する哲学が面白い。「トゲトゲ言葉Lv.100」みたいな話。
⑨武者小路実篤詩集
これも詩。「君も私も美しい」はガチの名詩。
⑩
いじょう、超個人的な押し作品でした。まだまだ読んでない名作が多いので、これからも読んでいきましょう。文学はいいぞ。
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